宇宙空間を先進セキュリティシステムで防御
いつ何時でも巨大なハイテク・セキュリティ安全システムで英国上空に飛来する何千という数の航空機一機いっきを確認しています。同システムが航空機の動向をフライトプランファイルに照らし合わせて追跡し、リアルタイムデータを調べて挙動不審機を特定します。
元々は英国のIBM社員がデザインし実施していた防空監視指令制御システム(UCCS)ですが「英国の国土安全保障に必要不可欠」とされ、現在、同システムの「探索・発見」プログラム開発を継続するため総括的な計画が進められています。
同監視システムは通常、年に2百万機もの航空機の動向を監視します。最近、IBM社と英国防省防衛装備調達部(DE&S)間でIBM社によるUCCSプログラム実施に関し2千3百万ポンドの五ヵ年戦略協定を締結しました。
この先進防空指令管理システムの結果、ノーザンバランドのブーマー英空軍基地およびリンカンシャーのスカンプトン空軍基地の2箇所のインターリンクセンターの英空軍航空宇宙戦闘マネージャーは、トーネードもしくはタイフーン戦闘機を緊急発進させ、NATO加盟国および国内領空に許可なく侵入する航空機、もしくは挙動不審な航空機を迎撃することができます。
「UCCSシステムの継続的なサポートおよび開発は英国の国土安全保障に今後も必要不可欠です」と語るのは英空軍総司令部戦闘空間管理航空士官であるマーク・ウォードリー准将。「さらに、UCCSシステムは、軍事行動戦域へ配備される共同戦闘部隊の予行訓練として極めて重要な主要軍事訓練を支援します」と続けます。
新規協定は現行の関係を継続、英空軍が必要とする最も厳しい要件に見合うようすべてのハードウェア、ソフトウェア、トレーニング、ヘルプデスク、現場補助への支援を含みます。
防空指令制御システム統合プロジェクトチームのプロジェクトマネージャー、グレアム・リチャーズ氏は「私どもとIBMの双方にとり、このような大規模で複雑なプロジェクトを予算内で、しかもスケジュール通りにユーザーの満足できるレベルで遂行できたことは素晴らしい成果でした」と付け加えました。
IBMはシステムのアップグレードも担当します。計画としては民生航空交通管制センターから送られる新タイプのデータフィードを受ける機能を拡張する予定です。
将来はレーダーやデータリンク技術の進歩を利用しさらに改善を重ね、飛行中の航空機からの情報をシステムへ発信および統合できるようにすることです。民生用の既製技術を最前線防衛システムとしてIBM社が独創的に活用したことで英国コンサルタント協会から2007年度技術賞を獲得しました。
「英空軍の軍事行動にとり安全性と成果は最優先課題であり、同協定締結において極めて重要な要素でした」とはIBMグローバルビジネスサービス部マネージャー、ポール・ハバード氏の言。「例えば、数々の相互連結システムからデータフィードを取り込んでリアルタイムで分析するIBM社の技術は、航空宇宙戦闘マネージャーが手動で介在する手間を75%軽減しました」
防衛装備調達部(DE&S)は英国軍隊の現行および将来の軍事行動に必要な装備およびサポートを行います。130億ポンドの予算を保持し、本部を英国南西部のブリストルに置き、支部は全英および海外に点在しています。DE&Sは艦船、航空機、車両、武器から情報システムやサテライト通信に至るまでの装備やサービスの調達およびライフタイムサポートを行います。
DE&Sは3年間の先進技術訓練を施すために向こう2年間の間に英国全土で170名以上の見習い要員を採用予定です。英国軍隊を最前線でサポートすることに関心のある義務教育修了者に最先端の軍隊装備プロジェクトに参加する機会を与えるものです。
この見習い制度は、ビジネス上の需要に応じてブリストル本部および各地のDE&S支部における技師職への候補生を訓練することを目的としています。修了後はDE&Sチームが管理する装備の軍内ユーザーや民生サプライヤーと連携した技術管理職を担います。


































